今回は、私がポケモンバトルをするうえで常に意識していることについて書いていきます。HPの管理と題しましたが、
広く言えば戦術であり様々な局面における正しい判断の仕方です。とはいいながらも必ずしも正しいことを言っている保証はできませんので暇つぶし程度に目を通していただけると幸いです。
◎HPの管理とは? 当たり前のことですが、HPは各ポケモンに与えられた常に変動する値であり、全て失うと瀕死と見なされ行動が不可能になるものです。
ポケモンはダメージレースなので、相手のHPを先に削りきった方の勝ちといえます。つまりHPを高く保ち、温存と攻撃を賢く選ぶ者こそが勝利を制するのです。
◎管理の種類 ・反動技・珠ダメージ……一般的にアタッカーのHPの消耗です。分かりやすいのがファイアローです。ブレバ・フレドラを撃つと自身のHPもごりごり削れていきますよね。そういったポケモンは使い時というものがあり、
試行回数が限られています。序盤からいきなりブレバを撃っても、相手は後続にファイアロー受けを用意しているので交代されるだけです。ましてやHPの高いラッキーやカビゴンなんかに交代されては、
反動だけでも馬鹿になりません。序盤はとんぼ返りを選ぶようにし、鉢巻でなく珠を持たせているのであればとんぼ返りでなく「交換」も視野に入れましょう。確かにとんぼ返りは相手が交換(あるいは居座り)を確認してからこちらは有利なポケモンに交代できるため便利ですが、明らかに相手の交換が目に見えているのであれば無駄が目立って仕方ありません。ファイアローに限らず、攻撃による反動はなるべく嫌うべきだと思います。

・回復技持ち耐久ポケ……ポリゴン2、ヤドランなどです。主に回復と攻撃を行うポケモンは、
自身のHPを回復しながら相手を削るので打ち合いに強いのが特徴です。この種類のポケモンを扱う上で気をつけたいのはまず、「
相手の先制技圏内に入らない」ですね。攻め続ける姿勢は大切ですが、回復さえ追いつけば長く居座り続けることができるのに
目先の敵を削ることにとらわれて寿命を縮めるのは勿体無いです。また先制技でなく相手に上を取られているときには、
電磁波を撒いて回復を上から打てる状況を作るのも手です。
仮にポリ2が突破されても次のポケモンで簡単に処理ができ、相手を簡単に機能停止させることができます。
かといって回復技ばかり使っていても、先に述べたとおり「ポケモンはダメージレース」の概念から、相手を削らなくては優勢に回ることはできません。また低火力になりがちな耐久型は積みの起点にされやすいため、極力隙を見せないようにしましょう。あと、
HPを高く保った状態で突破することも重要です。回復しなくてもあと一発で落とせるから、と焦って攻撃してしまいがちですが、次のターン後続に叩かれて自慢の耐久も意味をなさず簡単に処理されてしまいます。
起点にされるリスクを注意しながらHPを高く保つ、と考えて立ち回りたいところです。

・
身代わり木の実発動
これに関しては少数派であり私自身使ったことが殆どないのですが、4回身代わりを貼ることを前提とした型なので、HPが削れないよう慎重に立ち回る必要があると思います。
◎HPの温存・消耗の判断基準 ○温存すべき条件・状況
・サイクルの余裕がある……居座って攻撃しても相手を倒すことができる可能性は高い、けれど自分の後続にはあらかじめ用意したポケモンがいる
(例)自分のコジョンドとガブリアスが対面した、自分の控えにはヤドランがいる
・特定のポケモンに対するストッパー……催眠ポケや高火力ポケなど、
一部のポケモンでしか止まらないポケモンがきたときに投げて対処したい(例)ヌオーがいないとメガガルーラを止められない、メガフシギバナはファイアローでしとめる他ないなど。
・終盤に残したい……バトルの終盤では、大抵どちらもポケモンのHPが消耗しているので高速・広範囲・先制技で上から叩けば返しの攻撃を食らうこともなくタイマンで圧倒的有利になる
(例)メガライボルトは高速広範囲である程度削りが入っていれば返しの攻撃を受けることなく打ち分けて連続突破できる。腹太鼓マリルリを止められるのは相手パーティにスイクンしかいない。など
○切捨てるべき条件・状況

・
先制技圏内に入ってしまった……神速カイリュー、ローブシンのマッパ、ハッサムのバレパンを食らうと一発で落ちてしまう。
残しても活躍は見込めず、それどころか交代際に大技を撃たれたり積みの起点にされるリスクが生じる。
・相手の選出ポケを把握して、全く刺さらなかった……サイクルを何回か繰り返して、相手の手持ちが分かってからの判断
(例)サザンガルドがくると思いこちらはバシャーモを選出したが、相手はそれを見越してマリルリ、ファイアローを用意していた
・拘りリセット……拘りアイテムを持ったポケモンで既に技ロックが決まっていて、一度技を選びなおしたいとき

(例)スカーフガブリアスで地震を撃ってしまったが、逆鱗が一貫している
・タイマンでなら倒せる……繰り出し際のダメージに加えてもう一撃くらうと倒せない、しかし対面すれば被弾回数は減り返しの攻撃で突破できる
◎総じていえること 目の前の敵に大ダメージを与えるより、数ターン先のビジョンを考えたい。選出段階で勝利までの流れが見えたら、そうならない可能性(負け筋)を極力排除すること。負け筋を潰し勝ち筋を明確にする立ち回りを心がけていくこと。ガブリアスで逆鱗を撃てば目前のサザンドラは倒せる、けれど後ろのギルガルドにキャッチされる。そういった失敗を繰り返すうちにパターンが見えてくると思います。
本当に今この局面で攻撃すべきなのか?このポケモンは今後必要なのか?相手の選出はどうなっているのか、どんな危険性が潜んでいるのか。限られたHPをどう使うか、カードを切るタイミングを考えながら丁寧なプレイングを身に付けたいですね。
◎まとめ
ポケモンにおいては構築の完成度と同じくらい、いやそれ以上にプレイヤーの技術が求められると思います。立ち回りで負けた!という経験はありがちですが、それをバネに自分の判断基準をハッキリと定めておけば同じパターンにはまるのを避けられます。そうはいっても相手の選択を読むというのは運次第なところもあるので必ずしも理想どおりにいくわけではないですが、いざ!という場面できっと強力な武器になると信じています。構築段階でなるべく運を介入させない作りにするのが確実ではあるんですけど、それにも限度がありますしね。昔聞いた言葉に「このパーティはいかにテラキにエッジを撃たせないかで勝率が決まる」というのがあって(うろ覚え)、とても感銘を受けました。最終兵器としてエッジを残しておきながら、なるべくエッジが外れるリスクを回避するよう立ち回る、その姿勢が高レートを実現させたといっても過言ではないでしょう。
というわけで、まとまりのない文ではありましたがいかがでしたか。私個人の経験を元に作成した記事ではありますが、立ち回りの参考にしていただけるとうれしいです。ここ最近は雑記が続いていますが現在マイナーパを作成中なのでぜひお楽しみに!まだパーティが決まっていない(主軸のオーロットのみ決定)ので見所のあるポケモンなどあれば教えていただけるとありがたいです。
それでは、ご感想ご質問お待ちしております。
テーマ : ポケットモンスター X・Y
ジャンル : ゲーム